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メタストーリーとしての楽曲

マップ
楽譜をマップに
今回は、第1回でも登場したバルトークのミクロコスモス75番が再び登場。この曲のマップを作るために、ダイナミクス、拍子、中心音などそれぞれの要素ごとに何小節目に何が起こっているのかを上の写真のように並べてみました。すると、黄金率の頂点に変化が集中していることがわかりました。
ここが頂点だろうというのは楽譜上でもなんとなく読み取ることはできますが、こうしてあらためて要素ごとに取り出してみると、あまりにも計画が明らかなので、それが聴いて楽しめる「音楽」になっているというのが不思議なくらいでした。しかし、先生曰く「そういう計画があるからこそ楽しめる音楽になるのです」とのこと。
マップを作ることで構成が明らかになります
「ただ思い浮かぶ言葉を並べれば詩になるというわけではないように、ただ思い浮かぶ音を並べただけでは良い作品にはなりません。そこには必ず構成があるもので、だからこそ作曲をsound-creatingではなくcompositionというのです」
漠然としたイメージを抜け出そう!
「演奏も同じで、より明確な、説得力のある演奏をするには『ここは楽しい感じ』『ここは悲しい感じ』といった漠然としたイメージやストーリーではなくもう一歩掘り下げていくことが必要です。もちろんイメージを抱くことは悪いことではありませんが、そこで終わってしまうと自己満足に陥りやすいのです」

演奏家の中でも「自己満足なのではないかと心配」という声を聞きますが、そこを脱するきっかけのひとつが音楽理論や分析にあるようです。

内容
「演奏家としてどのように音楽づくりをしていくか」 「音楽講師としてどんな音楽づくりをしていくように導いていくか」…こういったことを考えていく上で、楽譜を読み解いていくことは必要不可欠です。本シリーズでは西洋音楽の楽譜の「読み方」 というものを再考していきます。
建築や絵画は空間の中に姿を現す芸術ですが、音楽は時間の中に姿を現す芸術です。
時間芸術である音楽にとって、響きの移り変わりや響きと響きのかかわりが時間軸に沿って書き留められている楽譜は、いわば設計図、地図のようなもの。そして、その楽譜を順を追って見るだけでなくちょっと離れたところから見下ろしてみると、響きの移り変わりや全体像がよく見えてきます。
全体を俯瞰
街中にいたら全体は見渡せませんが、
上空からなら見渡せます。
音楽の地図
こんなマップを作ることができます。
曲の全体像を意識しながら演奏すると、今弾いているところにどんな意味があるのかがより鮮明になると思いませんか?