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音楽情報館
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ある音楽の鳴り響きがどのように出来ているかを考えるとき、それを構成している諸要素がどのように組合わせられているか、という面から考えることができます。この組合わせられ方を構造と言います。西洋音楽では歴史的な考え方として、音楽の三大要素はメロディー、リズム、ハーモニーということになっていました。

しかし、本当にメロディー、リズム、ハーモニーが音の鳴り響きを構成する要素なのでしょうか?

この区分の仕方がある程度有効だとしても、バロック以前の音楽や20世紀の音楽を考えるときにはあまりにも大ざっぱです。例えばバッハの「14のカノン」にはメロディーが見当たりませんし、現代音楽にもメロディーが無いように聞こえる作品が多くあります。そもそもメロディーやハーモニーは音の組み合わせ方のことですし、リズムは音の長さのことです。また、音は必ず声や何かの楽器で演奏されるということがあり、今日では音の要素とは、音高、持続(音の長さ)、音色、音強ということになっているのは皆さんご存じの通りです。

では、音高というものはいったい何でしょうか?
次回は音の高さについて考えてみたいと思います。

注:今日では音高を単位時間あたりの空気の振動数(周波数)で考えたり、音色を倍音の分布によって見ようとする理論もあります。この考え方に関しては、このコラムのシリーズで後に触れることになると思います。  →次へ

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