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音楽情報館
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音楽や学校について以外に、フランスでの日常生活やお薦めスポットについてもお聞きしました。
HASCL
フランスではコンサートにも行かれましたか?
川端
ええ。学生は非常に優遇されていて、本番15分前になると売れ残ったチケットが学生券として半額になるんです。国立オーケストラはすべての席が一番安い席の値段になり、50フラン(1.000円位)でした。ベルリンフィルが来たときは約7.000円で聴きました。フランスにいて一番お金を出したコンサートがこのコンサートですね。売れ残らないと思って前売りを買いましたが、最終的には残っていて、ちょっと損した気分でしたが。それからコンサートホール以外では教会でのコンサートも頻繁にあります。
 
HASCL
日本人とフランス人の国民性の違いは?
川端
フランス人はむやみに他人に介入することはしないので、最初は冷たい人たちだと思うかもしれません。でも、こちらから節度を持ったアプローチをするととてもフレンドリーに対応してくれますし、助けを必要としている人に対してとても親切です。例えば大荷物を持っている時に「一緒に持ちましょうか?」と声を掛けられないことはまずありませんでした。
 
HASCL
他人との距離のとり方が違うのですね。 他にフランスで驚いたことなどはありますか?
川端 「この自販機はおつりが出ます」という表示があったときは驚きましたね。おつりの出ない自販機があるということですよね。実際、駅で切符を買うのに、自販機からおつりが出ず「○○フラン多く支払っています」という紙が出てきて、それを窓口へ持っていくと小銭と交換してもらえるというシステムがありました。そのままおつりを出すほうがよほど簡単だと思うんですけどね。

それから、ATMのシステムもだいぶ違いますね。危ないので多額の現金を持ち歩くことはありませんし、そもそも当時はATMから下ろせるのは、1週間に確か3000フラン、5,6万円でした。それ以上の金額が一度に必要なときは、窓口でおろしたり、小切手かカードを使います。今、日本では盗まれたカードで預金全額を引き出されてしまう事件がよくありますが、そんなことは出来ません。不便に感じる時もありますが、安全に重きを置いているのでこういったシステムになっているのですしょう。そのかわり、カードは銀行、郵便局の区別なく、どこのATMでも24時間手数料なしで使えるのが普通です。

   
HASCL

そうなんですか、日本ではなかなか考えられないことですね。次におすすめの観光スポットなどありましたらご紹介いただけますか?

   
川端

ライレローズやブローニュの森のバラ園はとてもきれいでしたよ。また、モンフォールラモリーの「ラヴェルの家」は、ラヴェルの生活がそのまま残っている感じのところです。館長さんがピアノを弾かせて下さいました。とてもいい思い出です。パリから日帰りできますので、是非皆さんも留学に限らず旅行されたときには足をお運びになったらいかがかなと思います。

 
ラヴェルの家の前で
ラヴェルのピアノ
ラヴェルの家の前で
ラヴェルのピアノ
   
 
バラ園
バラ園
   

川端先生、ありがとうございました。非常に興味深いお話ばかりで、インタビューの時間があっという間に過ぎてしまいました。これからフランスへの留学を控えている方にはますます期待の膨らむ、そして現在指導をなさっている方には改めて気持ちの引き締まるお話でしたね。
◆先生のご自宅でのレッスンの様子を拝見させていただきました。こちらからご覧いただけます。
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